2022年 4月 16日

Masako Yasuki Exhibition ‘Sea of Time, Future Strata’
FEI ART MUSEUM YOKOHAMA 2022.04.12-28

《pine trees #7 + birds / high tide》 (2022)

gold leaf paintings with video projection series (Masako Yasuki + Shinjiro Maeda)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フライヤーPDF


2019年 7月 23日

日時:2019年7月28日(日)11:50-12:30
会場:IAMAS ギャラリー1

(ソフトピアジャパンセンタービル3F)
IAMAS OPEN HOUSE 2019 公式イベント(公開収録)
https://www.iamas.ac.jp/openhouse/

 

IAMASタイムベースドメディア・プロジェクトで取り組む共同制作の一つ『日々《変容の対象》AUG』は、2009年から2018年の8月に撮影された前田真二郎の映像作品『日々”hibi”AUG』の10作と、福島諭と濱地潤一が共同作曲した『変容の対象』の10曲を合わせ、ピアノとサクソフォンとリアルタイム映像送出のアンサンブルによる上演を目指すものであり、今回はこの試演を行う。

 

記録写真  当日配布プリント(PDF)

 

日々《変容の対象》8月[2009-2018]
“hibi”《an object of metamorphose》AUG 2009-2018

クレジット:
作曲:福島 諭+濱地 潤一(変容の対象)
映像:前田 真二郎(日々”hibi”AUG)
ピアノ:山内 敦子
サクソフォン:木村 佳
映像送出:森田 理紗子
システム:津曲 洸太
アドバイザー:三輪 眞弘
企画:IAMAS タイムベースドメディア・プロジェクト

 

<プロジェクトに向けて by前田真二郎>

8月の1ヶ月間、毎日撮影を行い、1日15秒の映像を選び、それを順番に31カット繋げる映像作品、『日々”hibi” AUG』を2008年からシリーズで制作している。2020年に13年分をまとめて長編映画として完成させる計画だ。10年以上に渡る長期間、自らが設定した規則を基に制作する本作と類似した音楽の試みとして、福島諭と濱地潤一によるプロジェクト『変容の対象』がある。これは、月に1曲、両名が交互に楽譜を紡ぎながらピアノとサクソフォンによる室内楽を共同作曲するもので、2009年に開始し、この10年で120曲が生まれ、現在も継続している。2009年から2018年の8月に作曲された『変容の対象』の10曲に、『日々”hibi” AUG』を対応させたコラボレーション作品を構想した。
音楽のリズムを意識し、1カット15秒に拘らずに310カットの構成を試みた。そのカット・タイミングを楽譜化し、奏者が1カットずつ、MIDIパッドによって映像をリアルタイム送出できるようにし、ピアノとサクソフォンとのアンサンブルによる上演作品の実現を目指すこととした。以前より、映像と音楽がどちらにも従属しない表現のあり方を模索してきた。それは従来の上映形態とは異なる映像表現の可能性を考えることでもある。

 

<捕捉>

・組曲《変容の対象》の楽譜とサンプル音源は、インターネットで公開されている。 

  《変容の対象》サイト

 シリーズから下記10曲を演奏。(月ごとに曲の長さは異なる)

 《変容の対象》2009年 8月 、《変容の対象》2010年 8月、
 《変容の対象》2011年 8月、 《変容の対象》2012年 8月、
 《変容の対象》2013年 8月、 《変容の対象》2014年 8月、
 《変容の対象》2015年 8月、 《変容の対象》2016年 8月、
 《変容の対象》2017年 8月、 《変容の対象》2018年 8月

 

・日々”hibi” AUG シリーズ は、2020年に完成するまでの途中段階も、上映、ライブ上映、インスタレーションなど場所に対応した形態で発表されてきた。

 日々”hibi”AUG について

 

2008年 8月 前田真二郎短編集(上映)
[FINNEGANS WAKE] 1+1  

2010年 11月 ネオハイブリッド宣言2 
VACANT(ライブ上映  +福島諭 ・濱地潤一) 

2013年 3月 金曜上映会〈シネマてつがくカフェ〉  
山形ドキュメンタリーフィルムライブラリー(上映) 

2013年 3,4月 たまたま11    
シャトー2F(インスタレーション) 

2013年 5,6月 超たまたま11    
シャトー2F(インスタレーション) 

2014年 5,6月 
イメージフォーラム・フェスティバル(上映) 
 
2014年 6月 日本映像学会第40回大会      
沖縄県立芸術大学(上映) 

2014年 9月 記録と行為/映像表現の現在
岐阜県美術館 (上映) 
 
2015年 12月 岐阜おおがきビエンナーレ
(ライブ上映  +濱地潤一・ ナガタミキ) 

2016年 3月 ライヴ・パフォーマンスとしての映像2 
東京都庭園美術館(ライブ上映 +濱地潤一・津上研太) 

2016年 4,5,6月 
イメージフォーラム・フェスティバル(上映) 

2018年 10月 クワクボリョウタ・会田大也 二人展
ワークショップ『映画を2回観る会』 
岐阜県美術館[講堂](上映)


2018年 10月 23日

Masako YASUKI   +   Shinjiro MAEDA

《Waves on the Ratina》(2024) at IAMAS WS24 (Gifu Japan)

 

展覧会:

DX時代のメディア表現
──新しい日常から芸術を思考する

 

出品作品《Waves on the Ratina》について

安喜万佐子はテンペラと油彩による大判絵画を中心に制作を続けてきましたが、2010年から大判絵画とは違ったアプローチの金箔シリーズにも着手しました。このシリーズの制作過程はこのようなものです。まず、キャンバスにボローニャ石膏を地塗りし、次に、松の輪郭の背景部分に膠(にかわ)を塗布しながら金箔を全面に貼り込んでいきます。最後に、膠が塗られなかった部分の金箔が剥がれ、白い松の形象が浮かび上がって完成となります。

2016年、前田は大阪のアートスペースCASで初めて安喜の金箔シリーズ『松林図』に映像を投影しました。当初、絵画と映像の関係を探る中で、映像投影によって絵画の特性を顕在化することを思いつきました。具体的には、映像を絵画に投影することによって、絵画の「静止した物質」であり「平面」であるといった特性を強調できるのではないかと考えたのです。これは、絵画と映像の異なる点(静と動、物質と非物質)と、共通点(平面性)に着目して生まれたアイデアでした。以前は、安喜の絵画を素材にした映像作品を制作したこともありましたが、実物の絵画に映像を投影することで、新たな視覚体験を共同で目指す方向性が生まれました。その後、このプロジェクトは、奈良、モスクワ、東京、横浜、京都等で発表を続けながら展開していきます。

今回、「アフター・コロナ」や「DX時代」をテーマにした本展に出品することで、近年における、このプロジェクトに対する考え方の変化を省みることになりました。ひとつは、プロジェクターによって投影される映像への感受性についてです。コロナ禍にリモート・コミュニケーションを含む各種のオンライン視聴が日常生活に浸透し、ディスプレイと向き合う時間はますます長くなりました。また、この数年は、街中や娯楽施設などでの大型映像の表示方法が、プロジェクターからLEDパネルに切り替わっていく変化の時期でもありました。あらためて、プロジェクター投影について考えると、それは、面に光が投影され、焦点があった像をその場で知覚するといった「出来事とともに受けとめる視覚体験」だったことに気づかされます。つまり、映像は、物質や空間と結びつくことで、単なる情報ではなく、出来事としての視覚体験になり得たのではなかったでしょうか。その場に光源があることも重要な要素かもしれません。また、このプロジェクトを通じて、絵画と映像表現に内在する平面性とは、人の瞳の網膜が面であることと関係していることを意識するようになりました。

今回のインスタレーションは、安喜の絵画と前田による映像と写真で空間を構成しています。1.単体の金箔絵画、2.縦型ディスプレイによる映像、3.金箔絵画と映像投影、4.金箔の絵画とその実寸サイズの写真、5.木炭による地面のフロッタージュと実寸サイズの同位置の地面の写真、これらの5つの要素を通じて、空間をともなう多様な平面が、鑑賞者に出来事としての視覚体験を提供することを目指して構成しました。

/前田真二郎

 

過去の展示記録:

《Procession of Light》 (2023)at galerie 16 (Kyoto, Japan)


《silent reections, birds at dawn + birds, waves, snow》 (2022)at TERRA-S(Kyoto, Japan)

《pine trees #7 + birds / high tide》 (2022) at FEI ART MUSEUM YOKOHAMA(Japan)

《pine trees #6 + birds / high tide》 (2020)  at Kyoto-ba (Kyoto, Japan)

《pine trees #5 + high tide in snow》 (2018)  at The Artcomplex Center of Tokyo(Japan)

《pine trees #4 + high tide》 (2018)  at RuArts Gallery (Moscow, Russia)

《pine trees #3 + kite at high tide》 (2016)  at Asanuma Memorial Hall(Nara, Japan)

《pine trees #2”+”high tide》 (2016)  at CAS (Osaka, Japan)

©️2024 Masako Yasuki +  Shinjiro Maeda All Rights Reserved.


2018年 8月 13日

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ドキュメンタリー・ドリーム・ショー ―山形 in 東京2018
2018年10月6日[土]-26日[金]

[会場]K’s cinema(東京都新宿区)
[主催]シネマトリックス
[共催]認定NPO法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭 K’s cimena
[助成]芸術文化振興基金

日本プログラム

“BETWEEN YESTERDAY & TOMORROW Omnibus 2011/2016”

監督:鈴木 光 大木 裕之 池田 泰教 崟 利子
企画:前田 真二郎

作品について by前田真二郎(企画)
・山形国際ドキュメンタリー映画祭2017 インタビュー 『不確定さという可能性』