美術出版社 (2010. 5.11)
ISBN-10: 4568201950 ISBN-13: 978-4568201956
 

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映像作家・松本俊夫氏と評論家 アーティストによる 美術と映像をめぐる対談集
対談者は 建畠晢 森村泰昌 束芋 岩井俊雄 ほかに若手の映像作家による座談会やテキストを収録 
  
  
「星座」撮影日誌/文=前田真二郎 が掲載されています >> 少し読む
  
「星座 constellation」は 松本俊夫 企画・構成によるオムニバス映画「見るということ」の一編です
 参加アーティスト: 加藤到 狩野志歩 前田真二郎 稲垣佳奈子 奥野邦利 大木裕之 
  
  
  
目次
  
 
まえがき
  
対話1 建畠哲×松本俊夫 
一直線ではない「進化」の歴史/美術・映像・モダニズム
  
対話2 森村泰昌×松本俊夫 
虚実皮膜の映像をめぐって/写真・美術・映像
  
対話3 束芋×松本俊夫 
予測不能な何かに揺さぶられる/映像・造形・インスタレーション
  
対話4 岩井俊雄×松本俊夫 
歴史を超える映像装置/映像・メディアアート
  
  
エッセイ1 加藤到 
「冬の遮眼子」制作ノート/『見るということ』ができるまで1
  
エッセイ2 前田真二郎 
「星座」撮影日誌/『見るということ』ができるまで2
  
座談会 奥野邦利×石田尚志×狩野志歩 
「見るということ」と現代の映像表現/オムニバス・ビデオ『見るということ』から始まって
  
  
テキスト1 小川直人 
網膜の倫理へ/「見る/見せること」をめぐり、刻々と変わる現場から
  
テキスト2 西嶋憲生 
美術と映像の100年/アヴァンギャルド映画からインスタレーションまで
  
 
索引 
 
 
 
 
 
 
 

写真が発明されなければ、20世紀初頭にキュビスムや抽象絵画は出現しなかったという説がある。新しい視覚メディアの登場が絵画表現に独自性を要請し、それまで以上に本質的な仕事に画家を向かわせたというものだ。私が専門とする実写映像領域においても同様のことが起こっていると感じている。CG技術が本物と見分けがつかない表現力を獲得してからの実写映像表現、ランダム・アクセス可能な映像視聴が標準となった現在におけるシーケンシャルな時間芸術のあり方、モバイル端末から自由にリアルタイム配信できる動画共有時代におけるスクリーニングの可能性、そして、現実世界と情報環境を同時に生きる現代人にとってのリアリティについて思いを巡らせると、現代は従来になかった映像表現の形式を発見する時代だと実感する。以下のテキストは自作「星座 constellation」の撮影日誌である。この作品は松本俊夫企画・構成によるオムニバス映画『見るということ』の一編として制作したものだ。
 
「星座」撮影日誌 P80より

 
 
 
 
 


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