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2014 archive
羊飼いプロジェクトの軌跡 / 井上信太 + 前田真二郎
ヤマザキマザック美術館 2014.11.14 – 2015.02.15
<二人展について>
本展覧会では、井上と前田のそれぞれの仕事が渾然一体となった空間を
目指し、「羊」ではなく、むしろリアルとフィクションを往来する存在
「羊飼い」に着目し、「映画」を意識した空間構成を試みました。
「羊」が描かれたパネルを森や都市などに放牧(設置)する「羊飼いプ
ロジェクト」の名古屋編が本展での主な作品となりますが、井上信太に
よるドローイング、絵画、インスタレーション作品も大きな要素となっ
ています。
前田は、大判写真による「放牧写真」や「羊飼いの肖像」、2画面映像
による「赤い部屋」(美術館での放牧セッション)などを制作しました。
全シーン移動撮影による名古屋各地での「放牧映像」がメイン映像です。
これは会場中央に吊るされた150インチのスクリーンに投影されました。
その他の見どころとして、監督に松島俊介を迎えて制作した「羊飼い物
語 /名古屋2014」があります。この作品はスコア(構成表)をもとに制
作する都市のドキュメンタリー映像です。「理想の場所」をテーマに据
え、その土地に住む人の声を丁寧に集めました。会場では、以前に同じ
スコアで制作した「/新宿2009(監督:前田真二郎)」「/大垣2010
(監督:鈴木光)」とあわせて、3画面のマルチスクリーンに同期上映
しています。
デジタル・リプリントした過去の記録写真や、これまでに前田が監督し
た5作のプロジェクト記録映像なども整理して公開しました。本展は、
15年以上に及ぶ「羊飼いプロジェクト」を俯瞰できる、これまでで最大
規模の展示になりました。
/前田真二郎
<会場構成>
#01 羊飼いプロジェクトの軌跡
#02 羊飼いプロジェクト in 名古屋
#03 羊飼いの寝室
#04 羊飼いの絵画
#05 羊飼いの食卓
#06 美術館での放牧
#07 羊の世界
#08 旅立ち
羊飼いは目がよくて鼻がきく
羊飼いは眠る場所を探している
羊飼いは国境を知らない
羊飼いは蓄えを持たない
羊飼いは移動する
IAMAS ARTIST FILE #02
前田真二郎・齋藤正和 「記録と行為/映像表現の現在形」
2014. 9.27(Sat), 28(Sun)14:00~16:00 入場無料
岐阜県美術館[講堂]
岐阜県美術館・情報科学芸術大学院大学[IAMAS]共同開催企画
アーカイブページ:http://www.iamas.ac.jp/af/02/
プログラム
-
9.27(Sat) 14:00~16:00
- 上映:
- 『休日映画 2009-2014』(約60分)
- トークセッション:
- 齋藤正和(映像作家)
- 澤隆志(映像作家/キュレーター)
- 西山恒彦(岐阜県美術館学芸員)
-
9.28(Sun) 14:00~16:00
- 上映:
- 『日々“hibi”AUG 7 years mix [2008-2014]』(約60分)
- トークセッション:
- 前田真二郎(映像作家)
- 澤隆志(映像作家/キュレーター)
- 西山恒彦(岐阜県美術館学芸員)
“BETWEEN YESTERDAY & TOMORROW”について取り上げていただきました。
2014.04.15 『映像の交換性──3.11を契機として制作された映画・映像について』
2014.02.15 『映像の展開2014』
2014.01.15 [シリーズ7:“映像”の現在形]脱領域的な表現手法と批評の展開
<作品について>
10年前、映画『日々”hibi”13 fullmoons』を制
作した。2004年の元旦から 1年間、毎日ワンカット
15秒を順番につなげていくことで完成する映画を構
想し、完成させた。カットの長さだけでなく、毎日
の撮影する時間帯にも規則を設定した。満月の日は
深夜0時に、半月は朝6時に、新月は正午に、次の半
月には18時といった基準をもとに月の運行と連動し
たものだった。毎日、撮影する時間帯がずれていく
ので、完成した96分間はワンカットごとに撮影日が
異なるにも関わらず、なだらかに朝、昼、夜が連続
し、それが繰り返す構成が生成された。毎日のショッ
トは、偶然の出来事をとらえた日もあれば、構成を
考慮してわざわざ人に会いに行った日、気分が乗ら
ず適当にしか撮れなかった日もあった。
本作を「日記映画」や「ライフログ」と解釈する人
もいるだろうし、私もそのような側面を説明するこ
ともある。しかし、私自身の生活を正確に記録した
いという欲求はなかった。作者の関心の第一は撮影
者の意図を越えて多様な情報が残されていく映像の
特性にあった。そして、撮影をすすめながら、映像
メディアに潜む強力な記録性や、非演出のカットを
つなげただけでもフィクションが発生する不可思議
さに触れながら、その得体の知れない両義性に強い
関心を抱くようになっていった。鑑賞者が能動的な
視覚体験を獲得するような、私にとって目指すべき
映画がその地平にこそあるのではないかと…それ
は今でも考え続けている。
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上映:山形国際ドキュメンタリー映画祭 ビジョンデュレール映画祭 他
出版: DVD レーベル SOL CHORD より(2008)
前作から4年後にあたる2008年に、もう一度、同じ形
式の映画を制作することを思いついた。ところが1月
の数日で撮影は続かなくなり中止となった。続かなか
った理由はいくつか考えられるが本当のところは分か
らないでいる。この年の8月に1ヶ月だけ撮影すること
にした。毎年、8月は移動が多いので楽しく撮影がで
きるのではないかと考えたのだ。そしてそれが完成し
たとき、8月の1ヶ月間を 12年間つなげて、前作と同
じ尺の作品として並べてみたいと妄想した。それから
6年が経過した。8月は、私にとって戦争を意識する特
別な月であると認識したのは実はこの数年のことだっ
た。
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ニューフィルム・ジャパン 日本招待部門
Eプログラム「狩猟するイメージ」
東京 04.29, 05.02 京都 05.19 福岡 06.04 愛知 06.20
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日々”hibi”AUG 6 years mix [2008-2013]/ 50’00”/2013/digital
8月の日々。毎日15秒ずつ撮影したカットを31日間つなげることで生成される即興映画です。
2008年から2013年までに制作した6作を “6 years mix” としてまとめました。
毎日の撮影は、月齢をもとに決められた時刻に行いますが、撮影についてその他の制限は設けていません。
編集作業は、すっかり忘れてしまった光景を再発見しながら、毎年12月にまとめて行っています。
<作品について>(2014年5月) 2004年に制作した映画『日々"hibi"13 full moons』との関係など
長編化する個人映画・実験映画
今年の上映作品には中長編が多い。一般公募ノミネート作品、日本招待作品ともに見られる傾向で、ノミネートに至らなかった一般公募部門の応募作品にもこの傾向は顕著にあった。これは日本作品に限らず、海外招待作品にも共通する現象だ。
そうして中長編作品でとりわけ目を引くのは長期撮影によるパーソナル・ドキュメンタリー群である。日本招待作品で言えば、前田真二郎『日々”hibi”AUG 6 years mix [2008-2013]』、大木裕之『メイII』、このジャンルの先行世代のかわなかのぶひろの「痕跡 imprint 内藤陳がいたー(完全版)」、一般公募ノミネート作品では齋藤正和『休日映画2009-2013』などである。ビデオ草創期からの膨大なフーテージを再構築するかわなか作品、コンセプチュア ルで即興的な前田作品、5年間の5月を独特の感性で紡ぐ大木作品、家族をモチーフにしながら外界との回路を示す齋藤作品と、その表現としての形はどれも まったく異なる。その見比べを是非お勧めしたい。手塚眞の『惑星TEトLA』もそのパーソナルな精神という意味では重なってくるのかもしれない。
ドラマ的な作品も多彩だ。ノミネート作品では『みちくさ』(中尾広道)『残光』(広田智大)、招待作品であれば『最後の天使』(伊藤高志)、『Rabbit』(徳本直之)などである。テレビなどの既製ドラマとは対極的なナラティブ表現にも注目していただきたい。
今年の日本作品は、一般公募ノミネート作品が16作品、日本招待作品が31作品(内インスタレーションが 2作品)の47作品、全11プログラムで構成される。
/ IFF2014 パンフレットより
Distant Observations. Fukushima in Berlin 03.08 – 04.27
ベルリンの Kunstraum Kreuzberg/Bethanienで
“BETWEEN YESTERDAY & TOMORROW Omnibus 2011-2012 for FUKUSHIMA”を出品 → InEnArt
文化庁メディア芸術祭 釧路展 02.26 – 03.09
Total Museum of Contemporary Art(ソウル) 02.20 – 03.09
セオ・ヒョジョンさんとワークショップを開催。韓国の映像作家が会期中にBYTを制作
オルタ- ナラティブ|物語の網み目に アツコバルー 02.22 – 03.09
ル・フレノワ『パノラマ』アンスティチュ・フランセ東京 02.21
ビデオ上映 & アラン・フレシェールと前田真二郎による対談(司会進行:四方幸子)
第6回商店街映画祭(長野) 02.01
文化庁メディア芸術祭 愛知展「CODE 私の宇宙/僕の言葉」<上映> 2014 01.05 – 1.13
05.23 – 06.01
The Art Complex Center of Tokyo
http://www.gallerycomplex.com/schedule/Hall14/yasuki_masako.html
絵画と映像によるコラボレーション作品を出品しました。
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車のフロントガラスから見えるさまざまな道の風景/映像。それはまるで透視図法で描かれた
絵画のように見えます。レンズを通して現れる映像世界に、 絵画における遠近法を重ねあわせ
ることで、すでに「当たり前」となった現代人の視覚世界をあらためて意識化させる試みです。
‘fragments of momentia’
安喜万佐子による大作 ‘momentia’ の絵画面をマクロ撮影することから展開した映像、写真、
絵画によるインスタレーションです。絵画の物質性と潜在する「景」を主題としています。
安喜万佐子は、1970年大阪生まれ、京都在住の作家です。幼少期から今日に至るまで、英国エジンバラ芸術大学アーテイストインレジデンスや、
米国アーモスト大学ゲストアーテイスト等を含む多くの海外経験を経ながら、安喜独自の視点を通し「風景」を描いてきました。
VOCA 展への出展や海外での活動が 美術関係者からも大きな評価を受けている安喜の作品は、顔料、鉱物を使用した近代以前の手法テンペラと
油彩による丁寧な筆致をもちつつ、世界的視座と身体全体を使って制作されており、彼女のダイナミズム且つ真撃な人柄を垣間みることができます。
また、日本画や映像作家とのコラボレーションなど、表現方法は多岐に渡り活躍しています。
本展では、1995年から現在に至るまでの、大作から小作品まで新作を含めて多数の作品を展示致します。
さらに日本画家の木村了子、映像作家の林ケイ夕、前田真二郎とのコラボレーション作品を特別展示致します。
<報美社 プレスリリースより>
THE RITZ CARLTON TOKYO [AZURE 45] MASAKO YASUKI WORKS
ザ・リッツ・カールトンに常設展示されている安喜作品と先の展覧会についてテキストを書きました。
"BETWEEN YESTERDAY & TOMORROW"が、 第16回文化庁メディア芸術祭 アート部門 優秀賞受賞!
<”BETWEEN YESTERDAY & TOMORROW” 文化庁メディア芸術祭 国内外巡回展 >
文化庁メディア芸術祭 釧路展 2014 02.26 – 03.09
Total Museum of Contemporary Art(ソウル) 02.20 – 03.09
第6回商店街映画祭(長野) 2014 02.01
文化庁メディア芸術祭 愛知展「CODE 私の宇宙/僕の言葉」<上映> 2014 01.05 – 1.13
第5回MADATAC(スペイン)<上映> 2013 12.20
長崎県美術館「美術館のクリスマス2013」<上映> 2013 12.15
エスパシオエンター・カナリアス 2013 (スペイン)<上映> 2013 11.29-12.1
J-FEST 2013 第5回現代日本文化フェスティバル(ロシア) <上映> 2013 11.23,24
ピエモンテ シェア フェスティバル 2013(イタリア) <上映> 2013 11.15
富士の国やまなし展 <展示> 2013 10.13- 20
神戸ビエンナーレ <上映> 2013 10.01- 12.01
かごしまアートフェスタ2013 <上映> 2013 09.26- 29
“A New Platform for New Memories” in ARS ELECTRONICA(オーストリア)<展示> 2013 09.05- 06
第16回 文化庁メディア芸術祭 受賞作品展 2013 02.13- 24
ムービー公開中 → http://solchord.jp/byt/
これまでの上映歴 → BETWEEN YESTERDAY & TOMORROW 2011-
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