■会期 2011年11月22日(火)-12月4日(日) *11月28日(月)休館
■会場 愛知芸術文化センター12階アートスペースA
■サテライト会場 アートラボあいち地下1階
11月23日(水・祝)〜 26日(土)の間〈フランス・ドキュメンタリーの現在 アートと社会の交点〉より3作品を上映)
■主催 愛知芸術文化センター
■企画・お問い合わせ 愛知県文化情報センター(Tel.052-971-5511)
■協力・作品提供 アリアンス・フランセーズ愛知フランス協会、パンドラ、Werner Herzog Film GmbH、
仙台短篇映画祭実行委員会、なら国際映画祭実行委員会、CaRTe bLaNChe(カルトブランシュ)、名古屋シネマテーク、
SOL CHORD、石田尚志、牧野貴
■入場無料
■概要
「アートフィルム・フェスティバル」は、実験映画やビデオ・アート、ドキュメンタリー、劇映画など、既存のジャンル
区分に 捕らわれず、映像表現の新たな可能性を切り開くような、先鋭的な作品を集めた特集上映会です。かつて実験映
画には“もう一つ の映画”という呼称があったように、劇映画やドキュメンタリーとの間に、ジャンル間の断絶といった
状況が見られました。しか し1990年代以降、マティアス・ミュラーや石田尚志、牧野貴といった新しい才能が登場する
につれ、そうした境界線は徐々に無効化していった、といえるかもしれません。彼らの作品は、その制作のプロセスや
発表の場において、美術や音楽といった隣接 するジャンルとも相互的な関わり合いを見せ、従来のジャンル区分を超え
た、柔軟かつ新鮮な創造的感性が現れていることは、 注目して良い事実といえるでしょう。 通算で第16回目を迎える今
年の「アートフィルム・フェスティバル」では、「愛知芸術文化センター・オリジナル映像作品」の 最新第20弾として、
新作『Generator』(2011年、本フェスティバルで初公開)を完成させた牧野貴の、『光の絵巻』(2011年、 共作:石田尚
志)など近作を交えた特集や、80年代より既存の映画を解体/再構築するファウンド・フッテージの手法で注目を集め
たドイツのマティアス・ミュラーと、2000年代前半から始まるクリストフ・ジラルデのコラボレーションの軌跡を、そ
れぞれ の単独作品も含めて振り返るプログラム、『闇の絵巻』(1997年)など上映機会の少ない初期作品から、代表作
『フーガの技法』 (2001年、オリジナル映像作品第10弾)を経て、近年のパフォーマンス的傾向の作品を集めた石田尚志
の特集など、映像表現のヴ ィヴィッドな状況を反映したプログラムをお届けします。さらに、フランス・ドキュメンタ
リーの近年の秀作を集めた特集や、 仙台短篇映画祭制作プロジェクト311『明日』(2011年)や、河瀬直美が企画した、
なら国際映画祭製作『3.11 A Sense of Home Films』(2011年)、 SOL CHORD企画、前田真二郎企画監修による
『BETWEEN YESTERDAY & TOMORROW』(2011年)など今日の状況 を反映した意欲的なオムニバス作品の特集、
名古屋初上映となるヴェルナー・ヘルツォークのSFファンタジー『The Wild Blue Yonder』(2005年)の特別上映など、
多彩な内容により映像表現の現在を照らし出します。