作品解説
<東京の夏>音楽祭2007の関連イベントとして、手順派合同祭「極東の架空の島の唄」が開催されました。
作曲家・三輪眞弘が総合ディレクターを務めたこのイベントは、 関東や東海で活動する3つのパフォーマン
スグループ「方法マシン」「時間旅行楽団」「teamSZK」が、三宅島で「架空の島民」として公演を行う
ユニークなものでした。
火山噴火により三宅島の全島民が島外へ避難するという事態が2000年にありましたが、避難指示は2005年
に解除され、その後、多くの島民は島に戻りました。しかし、公演が開催された2007年の時点では島の45
パーセントは立ち入り禁止とされ、火山ガスの放出が続いていることから、島の滞在者全員にガスマスク
の携行が義務付けられていました。
本作品は公演の記録映像ではなく、三輪眞弘のコンセプト「極東の架空の島の唄」を映像化したものです。
公演タイトルに含まれる「架空の島」を「フィクションの島」といった意味を越えて 「ありえたかもしれ
ない音楽」が奏でられる「ありえたかもしれない島」として描きました。作品のラストでは、三輪眞弘作
曲による「箜篌のための『蝉の法』」を西陽子が独奏します。
Wikipedia「三宅島」
2000年の噴火によって全島民が島外へ避難し、2005年2月1日に避難指示が解除された。
しかし、雄山中腹にあった公共牧野は数mの火山灰が積もったままで、
2007年1月現在島の45パーセントは未だに立ち入り禁止となっているほか、
一時的な観光客も含めた島の滞在者全員に脱硫マスクの携帯が義務付けられている。
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