BlackOut2018

 

 

 

 

 

 

 

BLACKOUT
ダンス: 川口隆夫
構成・照明・音響: 崟利子 + 前田真二郎
上野ストアハウス 2018.01.06

2011年8月初演作品

 

2011年のブラックアウト

 

隆夫さんから企画に誘われたのは2011年でした。映像作家である崟利子さんと前田真二郎に
「映画」を意識した舞台演出を考えて欲しいと連絡があったのです。東日本大震災直後の停
電、自粛と称した自主規制による様々なイベントの中止… あの頃、余震が続く東京では、誰
もが更なる原発事故の可能性を意識しながら暮らしていたはずです。決して楽しげではなく、
むしろ不吉なタイトルである『ブラックアウト』は、そのような状況から導き出されたもの
でした。川口作品のマスターピースに「自分のことを語る」をテーマとした『a perfect life』
シリーズがあります。これは、川口隆夫自身が、ダンス、美術、照明、映像、音響、台詞、
歌などをトータルに構成する、まるで、実験的なセルフ・ドキュメンタリー映画を観ている
かのようなパフォーマンス作品です。2011年の状況を、この『a perfect life』として発表す
る方向もひとりの川口隆夫ファンとしては期待していましたが、新作『BLACKOUT』に向け、
協働で取り組むプロセスは、これまでにない貴重な体験となりました。削ぎ落とし、削ぎ落
とし… 初演では、言葉を発することのない孤独な身体が極限状況の闇と対峙する様相を舞台
作品に結実させました。

 

前田真二郎
(Tokyo Buttou Circus 2018 プログラムノートより)

 

 

artscape フォーカス
未だ見ぬ身体へ──川口隆夫『大野一雄について』
岡村恵子(東京都写真美術館)

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